[Tokyodebian-2007] Debian勉強会30事前課題

Jun OKAJIMA okajima at digitalinfra.co.jp
Fri Jul 20 04:42:17 UTC 2007



有限会社デジタルインフラの岡島です。
毎度お騒がせしております。
いま言われている、2007年7月第30回勉強会へ参加できるかどうかは微妙ですが、一応投稿。

今回のテーマですが、
もちろん、単に Debconfをやれればいい、というのであれば、
偶然運良く支援企業が見つかるのを期待する、というのもひとつの方策ではあります。
日本のマーク・シャトルワース(例のUbuntuの人ですよ)、みたいなのが現れ、
しかも、なぜかDebianに興味を持ってくれれば、なんとかなるでしょう。
しかし、究極的には、もっと根本的なことに目を向けるべきでしょうね。
(それが言いたくて、わざわざ投稿している。)

これは、某社団法人系MLでの例の騒動(って、知っている人はL7ではどれ位なんですか?)とも、
その根源的次元においてはまったく同じことなのですが、
ガバナンス(統治)をどう考えるか、権力性をどう考えるのか、公共性をどう考えるか。
そういった次元に最終的には帰着できます。

また、Debconf開催限定では、もっと表面的には、「Debianは儲かるか?」の一点でしょう。

「儲かるか?」という次元は、皆さんも理解しやすいでしょう。
そして、その次元の検討は重要です。
たとえば、実際にやってしまうと非常に反発は買うんでしょうが、IceWeasel に対し、
いま Firefox (というよりMC/MJ)が
やっているような アフィリエイト契約を入れるとか。
そして、それと同じような商売を、ありとあらゆるパッケージに広げる。
そういった次元で本当に儲かってしまえば、Debconf開催なんて簡単でしょう。
たとえ、Debianプロジェクトに直接的にはカネが入らなくても、
とにかく、Debianのまわりでちょろちょろしてればカネが儲かる、という状況を
つくれば、Debconfの開催は簡単です。
が、しかし。
それでいいの?

Debianの理念って、「自由」じゃなかったっけ。
私からすると、むしろ狂信的、教条的ともいえるほどの自由への信仰。
これがDebianじゃなかったっけ。
わたしは、Debian真理教徒じゃないので、べつにそれを捨てるのならそれはそれでかまいませんが、
(というか、そもそもDDでもない)、
でも、捨てるの?

・・・で、いい加減長くなりすぎるので、いきなり結論にワープしますが、
とにかく、結論としては、みなさんは、このどちらかを選ぶ必要性があります。
Debianって、はたしてどっち?
1、オタクのお遊び。
2、社会基盤。(=デジタル社会のインフラ、って、どっかのバカ零細企業かよ!)。

1なら1でかまいませんし、また、1と2は矛盾するものではなく、共存も可能です。
JPNICとJANOGみたいな関係ですね。

ただ、まず認識してほしいのは、現行では、Debianは1です。
Debianはオタクのお遊びとしては非常にハイレベルなんですが、しかし、1です。
そして、1で得られる「特権」というのは、たとえば、それこそ中野区の施設を
打ち合わせ用に貸してもらえたり、とかですね。
それ以上ではないですし、それ以上を求めれば、それはなにかと問題を起こすでしょう。
なぜかといえば、社会一般からみた認識が、「世田谷釣り友の会」といった存在と変わらない
程度である以上、受けられる「特権」もその程度なわけです。
たとえ、「そんなレベルじゃない」「社会基盤へ貢献してるんだ」
とかいろいろいったところで、社会一般から見てそれは認められない主張です。
そして、当然ですが、それじゃ、Debconfの開催はムリでしょう。
「世田谷釣り友の会」の合宿に、公共施設を無料で貸すような自治体があれば、
そちらのほうが問題でしょ?それと同じことです。
そんなもん、自分たちでホテル借りて勝手にやれと。これが一般国民の常識です。
どうしてもやりたいなら、たとえ理念を曲げてでも、即、カネになるような絵を描くことです。
でも、それでいいの?

2になれれば、Debconfの開催は可能です。
逆に言えば、Debianに近づけば、非常に迂遠にはカネになるような絵を描くことです。
この場合、理念との合致も簡単でしょう。
ただ、すくなくとも、JPNIC程度の組織や規律は必須でしょうね・・・。
といっても、驚くべきことに、Debianのそれと、JPNICのそれが、そんなに変わらなかったりするんですが。
なにやってんだよ、某社団法人。もうね、、、、。

いい加減長すぎるので、短くまとめると、
とにかく、Debconf開催のために、資金援助から地元自治体の協力から、、、、そういったものを
とってくるのに必要なのは、
A、とにかくカネになる。
B、社会に貢献している、という大義名分。
このどちらかが必要です。
で、A はDebianの理念から外れそうなので、結局はB。
このあたりをどう考えるかが、Debconfだけではなく、Debian全体にとっても、
今後、カギになるポイントなんだと思います。













 



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