[Tokyodebian-2007] Debian勉強会34事前課題

Jun Araki junaraki at gmail.com
Sun Nov 11 10:19:46 UTC 2007


Debian 勉強会担当者様

荒木と申します。
表題の課題を提出します。

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サーバ機器での Debian に期待するものって何?
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サーバ機器の場合、まず OS としての安定性(可用性)とセキュリティを期待します。
それぞれ Debian について考えてみますと、以下のような点が強みとして挙げられると思います。

- 安定性(可用性)
  - sid, testing, stable といったリリースサイクルによる厳格なテストと品質管理
  - 高可用性を実現する為のパッケージ(Idirectord[1], Ultra Monkey[2] など)が提供されていること

- セキュリティ
  - ML によるセキュリティ関連のアナウンス
  - 上記のテストや品質管理をベースとしたセキュリティアップデート

これら以外には、サーバ管理やインストールの容易性を期待します。

サーバ台数が増えてくると、ハードウェアの故障件数も増えてきますので、
OS の比較的頻繁な入れ替えやバージョンの異なる OS を(一時的に)共存
させた状態での運用といったことも想定されます。

それに対して、Debian の場合サーバ管理については、

- FHS(File Hierarchy Standard)準拠による透過性
- 自動化ツール群の豊富さ

といったところが特徴かと思います。[3]
ツールの方はまだそれほど使いこなしてはないのでこれから試してみます。

インストールについては、これもまだ使ったことがないのですが、 preseed
による自動インストールというのがあります。ただ、既存のパーティションを
利用できない(パーティションを再作成するか空き領域を利用するかしかない)
といった制限があるようです。[4]

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参考文献
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[1] ldirectord, http://www.vergenet.net/linux/ldirectord/
[2] Ultra Monkey, http://ultramonkey.jp/
[3] "The Debian System --- その概念と技法"
[4] "Debian GNU/Linux インストールガイド B.1.2. 制限",
http://www.debian.org/releases/stable/mipsel/apbs01.html.ja#preseed-limitations


Jun Araki
junaraki at gmail.com


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