[Tokyodebian-2008] Debian勉強会38事前課題

Kobayashi Noritada nori1 at dolphin.c.u-tokyo.ac.jp
Tue Mar 11 18:16:33 UTC 2008


「ソフトウェアのライセンスで不自由したこと」

開発者がFLOSSの世界に通じており、
開発環境としてDebianのようにライセンスに煩いものを用いていると、
広く採用されているライセンスを使用してもらえるので楽なのですが、
FLOSSの世界に通じていない人が作成したソフトウェアはいい加減なオレオレライセンスになりがちで、
パッケージ化しようとしても困るときがあります。
特にフォントなどは必ずしもFLOSSの世界に通じていない人でも作れてしまうので、
このような傾向が顕著な気がします。
また、FLOSSの世界に通じていない人だと、
改変・再配布の自由まではあまり認めたくないという人が多く、
パッケージ化の点からは不自由なライセンスを採用しがちな気がします。
そのような意味では、DFSG-freeなライセンスの認知度を高めること、
そしてFLOSSの開発の理念を広めることは大切で、
その点でDebianの果たす役割は重要だと考えています。


「好きなソフトウェアライセンスとその理由」

基本的に、広く採用されていてDFSG-freeだと分かっているライセンスが好きです。
その理由としては、もちろんDebianの公式パッケージにしやすいこともありますが、
自分で細かくレビューする必要がないというのが大きいです。
自分で物を公開する場合にも他人の物を使用する場合にも、
その物のライセンスのコンセプトを把握しておかなければなりませんが、
ライセンス文の法的な用語や法的な思考は慣れていないと難しいものです。
そんなときに、広くレビューされ吟味されているライセンスだと、
コンセプトが分かっているので、
自分で細かい点まで理解しなくても安心して使えます。

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|:  Noritada KOBAYASHI
|:  Dept. of General Systems Studies,
|:  Graduate School of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo
|:  E-mail: nori1 at dolphin.c.u-tokyo.ac.jp (preferable)
|:          nori at esa.c.u-tokyo.ac.jp
|:  Key fingerprint = AB26 9533 81DA 997B 3C06  4380 19BB ADA0 695C 9F53



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